シード校が貫禄勝ちで3回戦へ シード校が登場した2回戦。延岡学園、福岡第一、國學院久我山、市立船橋ら第1シードから第4シード校が順調に3回戦へと駒を進めた。また、インターハイはベスト8で不本意な結果で終わった能代工は四日市工に、洛南は日大山形に圧勝し、気合いの入った戦いぶりを見せた。注目のセンター対決となった國學院久我山対愛産大工は、國學院久我山のセンター#8小野が30得点、27リバウンドと大活躍。愛産大工のセンター#5嶋田も18得点、18リバウンドと気を吐いたが、総合力の差で及ばなかった。 全国大会初出場の盛岡市立が全国初勝利 今大会、男女アベック出場を果たしている盛岡市立。女子は6年ぶり5回目の出場だが、男子は初出場。前任校で東北の強豪・黒沢尻工を率いていた室岡コーチが就任して5年目でつかんだ全国の切符だ。1回戦はシードされて2回戦からの登場。粘る川内を相手に90−78でうれしい全国初勝利を上げた。残念ながら女子は1回戦で佐久長聖に敗れたが、女子が達成できなかった全国一勝を男子がもぎ取った。 激戦を制した金沢と明徳義塾 一試合を通して大接戦となったのが、金沢対仙台、明徳義塾対新潟商の試合だ。金沢対仙台は最後の1秒まで大接戦。仙台はエース#4川崎が第1ピリオドで3ファウルを犯して苦しい戦いに。逆に金沢はエース#7濱中が積極的に決め、32得点と大活躍。第3ピリオド終了時には10点のリードを奪う。しかし、ここから仙台はオールコートプレスで反撃。#9藤原の6本の3Pシュートや、コートに戻った#4川崎が奮闘して2点差まで追い詰めるも、逆転にはならなかった。 明徳義塾と新潟商の試合は、終始接戦ながらも明徳義塾がエース#15フェイにボールを集めてリードを奪い、新潟商が追いかける展開に。新潟商は激しいディフェンスから10点あった差を残り2分には3点差まで追い上げる健闘ぶりを見せる。そこへ来て明徳義塾は大黒柱の#15フェイがファウルアウトでピンチになるも、これを全員で乗り切り91−86で逃げ切った。明徳義塾#15フェイは47得点、22リバウンドと大活躍だった。 12月27日、3回戦の見どころ ベスト8をかけて熾烈な争いが予想される。第一シードの延岡学園は明徳義塾と対戦。どちらも外国人就学生を擁したインサイドの攻防が見もの。カギを握るのはインサイドを操る外角陣の出来か。北陸対金沢の北信越対決、八王子対市立船橋の関東対決といったライバル対決にも注目が集まる。また、豊浦対長崎西は、ともにディフェンスを頑張る好チーム。この一戦も目の離せない好ゲームが期待される。國學院久我山対東海大付第四の強豪対決は、どちらが最後まで粘れるかが勝敗を分けそうだ。
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