市立船橋、八王子を下しベスト8進出 インターハイベスト4の八王子と、地元千葉インターハイでは無念のベスト16で敗れた市立船橋の戦い。両校の対戦は3度目。これまで2月の関東新人、6月の関東大会では市立船橋に軍配が上がっている。接戦で迎えた第3ピリオド残り44秒、55−51と市立船橋がリードの場面で市立船橋は大黒柱のセンター#6中山が接触から目の上を切って退場。そこからチームは引き締まった。八王子はこの場面でエース#8ニャーンが6本のフリースローを得るが、1本しか決められず徐々に後退。第4ピリオドに入ると市立船橋は外角シュート、速攻と勢いが出て一気に加点。82−76と勝負を決めた。これで今年は市立船橋が八王子に3連勝という結果になった。 敗れた八王子・石川コーチは「今度こそ3度目の正直でと思っていたが、気合いが力みになってしまいました。余裕がなかったです。それでも3年生は頑張ってくれて、悔いを残すことなくやれました」と選手たちをたたえた。 豊浦、初芝橋本、ウインターカップ初のベスト8ならず 長崎西対豊浦はともに粘り強さを持ち味とするチーム。期待通り最後の1秒まで白熱した展開となった。互いに譲らない展開が続いたが、均衡を破ったのは長崎西。第4ピリオド開始2分で連続ゴールを決めて9点差をつける。その後、豊浦は驚異の粘りを発揮し、残り10秒に#9田中のバスケットカウントでついに84−82と逆転に成功。しかし、残り4秒から勝負所のリバウンドをもぎとり、フリースローで加点した長崎西が85−84と逆転。そのままタイムアップを迎えた。インターハイではベスト8の経験はあるが、ウインターカップで初のベスト8を目指していた豊浦の夢は目前でかわされてしまった。「今回はチャンスだっただけに悔しい…。うちのチームは小さく、リバウンドで負けてしまった」と豊浦・中村コーチは無念のコメント。 また、全国大会初のベスト8を目指して健闘を見せたのが初芝橋本だ。初芝橋本は2回戦で大分舞鶴を1ゴール差でかわして3回戦に進出。3回戦では第2シードの福岡第一相手にひるむことなく、第2ピリオドには11点のリードを奪う健闘ぶり。しかし福岡第一が第2ピリオド終了間際に追いつくと、そこから地力の差が出てしまった。豊浦、初芝橋本ともにベスト8の夢は達成ならなかったが、その健闘ぶりはとても光っていた。 12月28日、準々決勝の見どころ 準々決勝4試合が行われる。実力伯仲の8校が出そろった中、一番の注目のカードとしてあげられるのは能代工対福岡第一だ。このカードは昨大会も準々決勝で対戦している因縁のカード。昨年は能代工が勝利を収め、その試合で弾みをつけて一気に優勝まで駆け上がった。インターハイは準々決勝で敗れて不本意に終わった能代工が巻き返すか。インターハイベスト4の福岡第一が意地を見せるか。この試合の結果が今大会を左右する重要なポイントとなりそうだ。延岡学園対長崎西の試合は、2試合連続逆転勝ちを収めて波に乗る長崎西が第1シードの延岡学園にチャレンジする。北陸対市立船橋も白熱した展開が期待される。2年生主体で伸び盛りの北陸か、八王子を下して波に乗る市立船橋か。どちらが勢いに乗るかが勝敗を分けそうだ。國學院久我山対洛南は、ともに大量得点で勝ち上がって仕上がりの良さを見せている。國學院久我山#8小野、洛南#5神津のエース対決にも注目だ。
|