前年度優勝校・金沢総合ベスト16で敗れる 前年度優勝校の金沢総合と、優勝候補の一角に上げられている中村学園女子の戦いは注目の一戦となった。司令塔#7中畑の活躍で前半を32−27と押し気味に進めた金沢総合。しかし、徐々にリバウンドを支配した中村学園女子が第3ピリオドからペースをつかんで逆転。第4ピリオドでは一気に差を広げ、69−50と地力の差を見せつけて準々決勝へと駒を進めた。1、2年生主体の金沢総合にとっては、敗れはしたものの手応えを感じた一戦。「体力の差。第4ピリオドに走れなかった。でも、もっと簡単にやられると思ったけれど、前半は頑張ることができた。この経験を来年につなげ、明日から頑張ります」と星澤コーチは再挑戦を誓った。 大阪薫英女学院が足羽に国体の借りを返す 大阪薫英女学院と足羽の一戦は、期待に違わぬ好ゲームとなった。どちらも譲らない展開の中、第3ピリオドに入って足羽が#4小林、#7志村の3Pシュートで51−41と10点のリードを広げる。しかし、ここからが大阪薫英女学院の真骨頂。しぶとさを見せてゲームを最後までわからないものにする。勝負は残り1分30秒を切ってから。足羽がパスミスを連発すると、この勝負所を見逃さなかった大阪薫英女学院が、#5川原の活躍で75−69と一気に勝負を決めた。健闘した足羽・林コーチは「力的には互角だったと思うが、最後はどっちが勝ちたいかという面でうちのチームの気持ちが劣ったと思う。離せるところで離しきれなかった。負けはしたけれど、うちのチームの持ち味は出せたし、ゲーム的には納得している」とゲームを振り返った。大阪薫英女学院はインターハイでベスト4入りしているが、国体では足羽を主体とした福井に負けている。きっちり借りを返してベスト8に進出した。 12月27日、準々決勝のみどころ 東京成徳大、中村学園女子、札幌山の手、大阪薫英女学院、岐阜女子、桜花学園、昭和学院、慶誠のシード校が順当にベスト8に進出した。ベスト4をかけた準々決勝の中で最大の注目カードとなるのが、東京成徳大対中村学園女子の優勝候補の激突だ。東京成徳大は司令塔#4吉田、中村学園女子はポイントゲッター#7藤吉といった日本代表に選出されたエースを擁し、高いレベルでチームを仕上げている。東京成徳大にとっては3冠をかけて、中村学園女子はベスト8で敗れたインターハイの雪辱を誓って、どちらにとっても倒さなければ優勝にたどりつけないライバル決戦となる。見応えのある試合になることだろう。 また、インターハイでは準々決勝で敗れている桜花学園が、同じ東海地区の岐阜女子とベスト4をかけて激突。岐阜女子は夏に続いてベスト4入りなるか。桜花学園が巻き返しを図るか。この一戦にも注目が集まる。準々決勝はシード校同士のぶつかり合いとあり、どの試合も見応えある試合が期待できる。
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