中村学園女子が3年ぶりの決勝に進出 〈中村学園女子対札幌山の手〉第1ピリオドからエース#7藤吉が13得点と積極的に攻め込んだ中村学園女子。対する札幌山の手はディフェンス面で後手に回り、得意の3Pがリングに弾かれてしまう苦しい戦いとなる。第2ピリオドで中村学園女子が突き放すと、第3ピリオドには最大36点もの差がついてしまう。中村学園女子は控えを投入し全員出場。第4ピリオドにはスタメンをもう一度コートに戻して明日の決勝へと準備を備えた。ここへ来て調子が上向いてきた中村学園女子のエース#7藤吉は37得点、18リバウンドの活躍。札幌山の手は初のベスト4入りと健闘した大会だったが、準決勝は持ち味が出せずに終わってしまった。 桜花学園が2年連続の決勝に進出 〈桜花学園対昭和学院〉第1ピリオドは互角だったが、第2ピリオドに入ってディフェンスを引き締めた桜花学園が徐々に引き離していく。一方の昭和学院はエース#4日下部が第1ピリオドだけで3ファウルを犯し、苦しい展開をしいられる。第2ピリオドを26−9と完全に主導権を握った桜花学園は、後半一気に勝負を決める。終わってみれば全員出場を果たし91−53で快勝。#4松島が22得点、#5増野が11点、#6中川が13点と軸となる3年生トリオがきっちり仕事をした桜花学園が決勝に駒を進めた。昭和学院はエース#4日下部のファウルトラブルが最後まで響き、第2ピリオド、第3ピリオドで16点と得点が伸びなかった。地元インターハイでは果たせなかったベスト4を達成した健闘ぶりはたたえられよう。 12月29日、決勝戦の見どころ 〈中村学園女子対桜花学園〉インターハイでは優勝候補にあげられながらも、ベスト8で敗れた両校。ウインターカップに向けてしっかりとチームを立て直し決勝に進出した。お互い共通点は多い。中村学園女子は#4中山、桜花学園は#4松島といったゲームを組み立てる司令塔を擁し、中村学園女子は#7藤吉、桜花学園は#6中川といった日本代表に選出されたエースを持つ。また、この大会に入って2年生センターが成長してきたことも似ている。勝敗のカギを握るのはディフェンスとリバウンドになるだろう。中村学園女子は3年ぶりの決勝進出。桜花は2年連続の決勝進出。お互いが決勝で顔を合わせるのは第22回大会(1991年)以来、15年ぶりとなる。高校界を常にリードしてきた名門校対決はどちらに軍配が上がるか。
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